在宅医療が誕生したきっかけ

■在宅医療が評価されている理由

在宅医療のニーズは高まってきており、これは自宅で医療を受けたいと考える人が増えてきたからにほかなりません。
最期を迎える場所は自宅が好ましいと答える方が多く、一方で介護施設と答える方は少数派です。
病院に関しては、選択肢としては比較的多いですが、それでも自宅の半分程度に留まっています。
緊急を要する状況では医療機関で過ごすのが適切ではありますが、症状が安定しているならば在宅医療という選択は大きなメリットを秘めているのです。

■自由度の高い生活を送られる

病床で生活している方だと、医療機関のルールに従うことが大原則となります。
スケジュール表に沿った生活になり、これが厳しいと感じる方は意外と多いようです。
政府が在宅医療を推進する側面にはこうした事情もあるわけです。
また、在宅医療には病床の数を抑えて、国の医療費を削減する目的もあります。
これは回り回って私たちが負担する医療費の削減にもつながっています。

■ストレスを抑える在宅での生活

医療機関で生活するのと比べて、自宅という環境はリラックスできるはずです。
在宅医療を始めてから食欲が戻った、睡眠の質が良くなったといった方は大勢います。
ストレスは病気を悪化させる性質があります。
特に入院生活が心労になる方が在宅医療に切り替えると、別人のように元気になるケースが少なくありません。
医療サービスはどのような場所で受けるかによって、効果が変わってくる現実があるのです。